平成30年度 薬草・毒草・食用食物展示会(出品明細)
毒草と間違いやすい薬草と山菜  
薬草名 参考写真 説   明 出品者名
ホウチャクソウ ・ 茹でて食べると、苦みが強い。あく抜きしても臭いが強くて食べられない。 ・ チゴユリには心臓に毒性を示す成分が少量含まれているので、同属であるから同じような毒性分が含まれているのかもしれません。(宮城の山菜) 長沼 藤助
スズラン ・ 園芸種のドイツスズランも、日本産のスズランと同様、有毒である。  ・ 花の咲く前の若芽は、いかにも食べられそうな山菜に見える。 ・ 若芽はギョウジャニンニクやオオバギボウシ(ウルイ)とよく間違われる。 ・ 強心剤や利尿剤にも利用されるが、一つ間違えれば心不全にもなる。 小玉 直正
マムシ草 ・ 分析調査がされている。薬効不明。誤食すると、灼熱感のある強い刺激性がある。  ・ 民間薬としては水虫に球茎の生汁を、中風の治療のにも利用されているが、効用は不明。    斎藤  興    長沼 藤助
ハシリドコロ ・ 上山市地域では、金山峠や蔵王山系などの渓流沿いや深山の湿り気のある場所にj自生する。  ・ 日本特産の多年草で、草丈30~60cm、4~5月頃に1個づつ鐘形をした暗い紫色の花をつける。  ・ 山菜と間違われることが多く、食べると一種の狂乱状態に陥るほどで、トリカブト類に次ぐ猛毒。  ・ 新芽や若葉の頃は、みずみずしく美味しそうで、いかにも食べられるように見える。葉は大きくて、柔らかく、においがない。  ~ハシリドコロに触れた指で、目を擦ったりすると失明の危険すらある。 長沼 藤助
ニリンソウ ・ 若葉、葉柄、花茎の採取には~必ず地下茎を掘ってみること。 トリカブト~地下に塊状の根がある。  ニリンソウ~横にはう根茎がある。  ・ 食用~開花前のものを摘み取り、ゆでておひたし、あえ物、油炒めに。 佐藤 一男
トリカブト ・ 上山市地域でみられるのは、主にヤマトリカブトであって、山地の沢沿いの湿った場所に自生する。(山元、竜沢・・・など)  ・ 草丈は1.5~1.8mにもなるキンポウゲ科の大形の多年草。 ・ 特に、春先の若葉は、ヨモギ、モミジガサ、(シドケ)、ニリンソウの葉に似ており、間違いやすい。 根を掘って比べてみること~一目瞭然~       ・ 夏から秋にかけて、鮮やかな青紫色の花をつける。花粉にも毒性分があるので、触れないほうが良い。 長沼 藤助
ヒガンバナ 道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。その姿は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30 - 50cmの枝も葉も節もない花茎が地上に突出し、その先端に苞に包まれた花序が一つだけ付く。苞が破れると5 - 7個前後の花が顔を出す。花は短い柄があって横を向いて開き、全体としてはすべての花が輪生状に外向きに並ぶ。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返る。 長沼 藤助
エンレイソウ ・ 芽生えは葉を巻いた棒状で、オオバギボウシ(ウルイ)と間違われやすい。  ・ 誤食すると、嘔吐で苦しむ。  ・ 成熟した果実は甘いので食用にするが、薬用にはしない。 長沼 藤助
オキナグサ ・ 全草にプロトアネモニンを含み、肌に付着すれば水泡ができるので、速やかに洗い落とすとよい。 ・ 誤食すれば、心臓毒で苦しみ、胃腸炎を起こして危険である。 斎藤  興
ヤマオダマキ ・ 肌につくと水泡ができるので、すぐに洗い落とすとよい。 斎藤  貢
スイセン ・ 全草有毒で、葉はニラやアサツキと間違いやすい。野生化しているスイセンを摘んで料理してしまうことがある。 ・ スイセンにはニラやアサツキのような臭気がないことで、判別できる。 鈴木 久雄 
ヒガンバナ ・ 身近に見られる花ではあるが、花が終わった後の秋から春先の葉だけの頃、ノビルやアサツキとよく間違えられる。  ・ ヒガンバナの葉は、表面の中央脈に沿って、しばしば灰色の斑があるので判別できる。 鈴木 久雄 
アセビ ・ 有毒成分を葉や樹皮に、花にある。 誤食すると腹痛、嘔吐、下痢、重くなると神経麻痺、呼吸困難になる。   ・ 和名  馬酔木  ・方名  ウマゴロシ 小玉 直正
クサノオウ ・ 茎は中空で、茎葉を折ったり、傷をつけると橙黄色の汁がでる。  ・ 誤食すると、胃腸のただれ、呼吸マヒを起こすことがある。 斎藤  興
キョウチクトウ キョウチクトウは優れた園芸植物ではあるが、強い経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要である。花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃した煙も毒。 腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。 斎藤  興